その夜、私の家族、ひろ君の家族が集まってくれて、卒業おめでとうパーティーを開いてくれた。


私のために、定時で仕事を終わってくれたみたい。


「春菜、卒業おめでとう」


「ありがとう、ひろ君」


その夜は、いつまでもみんなでおしゃべりした。


それから数日後、国家試験の合否が家に送られてきた。


はぁ、と息を吐いて封筒を開ける。


中から出てきたのは・・・


「よかった。合格してる」


合格通知を見て、ホッと息をつく。


「これで、ちゃんと仕事が出来る」


それからしばらくして、沙希ちゃんから電話があった。


『もしもし春菜?通知来た?』


「うん。受かってたよ」


『私も。よかったよね。もっと喜びなよ』