「疲れた?」


「ちょっとだけ」


助手席のドアを開けて、ひろ君が車に乗るよう促してくれる。


「夕ご飯、何か食べたいものある?」


車を発進させながら、ひろ君が私に聞く。


「ううん。なんか、疲れちゃったから、なんでもいい」


「じゃあ、今日は俺が作るよ」


「ありがとう」


家に帰って、早速ひろ君が夕ご飯を作ってくれた。


オムライスと野菜たっぷりのコンソメスープ。


「おいしい」


「よかった」


疲れていて食欲がなかったけど、ひろ君のご飯ならいくらでも食べれちゃう。


「もうすぐ、一緒に暮らせるな」


「うん」