「思ったより広い部屋だね」


「うん」


沙希ちゃんと一緒にホテルに着いて、ホッと一息。


「あーあ。これが試験じゃなかったら最高なのにね」


「まあね」


ベットに飛び込むと、いい感じに体が跳ねる。


「ねえ、春菜」


「ん?」


「夕ご飯どうする?その辺のコンビニで済ます?」


「うん。勉強しなきゃだし」


「じゃあ、今から買いに行ってさ、あとは勉強しよ」


「そうだね」


ホテルからコンビニが近いこともあり、お財布と部屋の鍵だけを持って外に出る。


「朝ご飯用も買っとく?」


「そうしよっか」