「春菜、もう弘樹さんと住むところ決まったの?」


「んーなんとなく」


時間はあっという間に過ぎ、年が明けて初めての学校の日。


私に会うなり、沙希ちゃんは一番にそれを聞いてきた。


旅行から帰ってきた次の日、学校に行くと沙希ちゃんがニタニタしながら私に近づいてきた。


それで、突然こんなこと言ったんだよ。


「春菜さ~なんか雰囲気変わったよね」


「へっ?」


「なんか綺麗になった。さては旅行で、弘樹さんと初めて経験したな」


「なっなんで・・・」


「当たりか~あとでいろいろ聞かせてね」


「はい」


沙希ちゃんにニッコリ微笑まれたら、話さないわけにはいかない。


で、全部話したわけ。


専門を卒業したら一緒に住むことも、私が仕事に慣れたら結婚することも。