幼なじみ~初恋~番外編

「ひろ君」


先にロビーに来て椅子に座って新聞を読んでいたひろ君に、声をかける。


「ごめんね、待った?」


「大丈夫。ほら、冷たいお茶」


「ありがとう」


貰った缶のふたを開けて、冷たいお茶を飲む。


「のぼせなかった?」


「ちょっとだけ」


「やっぱり」


お風呂に長いするとのぼせやすいから、いつもは長時間入るってことはないんだけど、やっぱりこういうところに来ると、長く入りたくなっちゃうんだよね。


ひろ君は苦笑いを浮かべると、私が持ってた缶を手にして残りを飲んだ。


「部屋戻るか」


「うん」


「お風呂、どうだった?」


話をしながら、部屋に戻る。