「どういたしまして」


ひろ君が私の頭をなでてくれる。


早速それを、ケータイにつけた。


「やっぱりかわいい」


私が買ってもらったものは、ビーズで作られた花が紐で5個つながってるもの。


「ありがとう、ひろ君」


もう一度お礼を言うと、ひろ君はニッコリ微笑んだ。


「そろそろ戻ろうか」


「うん」


日が傾き、風が冷たくなってきたころ、私たちは宿に戻った。


「春菜、ご飯前に風呂入る?」


「あっ、入る。そこのお風呂もいいけど、大きいお風呂もあるんでしょ?」


「じゃあ、支度して行こうか?」


「うん」


お風呂に入れるような支度をして、部屋を出た。