「不満ですか?」


「ううん、違うの。いつまでたっても、ひろ君に甘えてるなって思って」


「俺は、甘えてくれて嬉しいよ」


「ひろ君は、私のこと甘やかしすぎ」


そう言ったら、ひろ君はハハって笑ってた。


高速に乗って、車を飛ばす。


たまに休憩を入れながら、約3時間で温泉宿に着いた。


「綺麗なところだね」


「そういえば、建て替えたばっかだって、本には書いてあったな」


ひろ君と二人で、中に入っていく。


「いらっしゃいませ」


中に入るとすぐに、着物をきた仲居さんが迎えてくれる。


中居さんに案内されて、受付を済ませた。


「こちらのお部屋でございます」


案内についていくと、ひとつの部屋に通された。