「そう。吐き気とかはない?」


「うん」


小さくうなずくと、怜香先生はニッコリ笑った。


「春菜ちゃん、さっきの話なんだけどね」


怜香先生が私と視線を合わせるように腰を屈める。


「春菜ちゃんが眠ってるときにみんなで話し合ったんだけどね」


「はい」


「そこまでしてやりたいなら、働いてみる?」


「えっ?」


それって、この病院で働いていいってこと?


みんなの顔を見ると、笑顔で微笑んでる。


「ただし、1か月」


「えっ?」


「医者としては、あまり進められない。だから働き始めて1か月間、体調崩すことなく過ごせたら、もう何も言わない」


「怜香先生・・・」