「前にも言ったけど、春菜ちゃんの体を考えると、私はこの病院で働くことには賛成できないわ」


ここは、病院の会議室みたいなところ。


怜香先生と向き合うように、机を挟んで、お父さん・お母さん・私・ひろ君で座った。


「私たちは、春菜が看護師として働くことはいいと思ってるんです」


お母さんが口を開く。


「でもやっぱり、大きな病院で働くっていうのは心配です。春菜がよく入院してたころに、ここで働く看護師さんの仕事は見てますから、大変なのは分かってるので。ねえ、あなた」


お母さんの言葉に、お父さんがうなずく。


「春菜には無理して欲しくない」


「お父さん・・・」


やっぱり、お父さんもお母さんも反対なんだね。


報告したときも、あんまりいい顔してなかったし。


「俺は、春菜の好きなようにすればいいと思います」


「ひろ君!」


その言葉に嬉しくなってひろ君を見た。


「でも」