「いいよ」


「でも、せっかく買ってもらったのに」


「気にしないで」


ひろ君はソフトクリームを受け取ると、私の頭をポンポンとなでた。


「春菜、食べないともっと細っちゃうよ」


拓海さんの隣から、沙希ちゃんがひょっこり顔を覗かせる。


「うーん。でも、もうお腹いっぱいなの」


「今日の春菜は、いっぱい食べてたから」


「へーあれで」


ひろ君の言葉に、拓海さんが私を見て目を丸くする。


「いつもなら春菜、ホットドック食べただけで終わってるもんな」


「うん」


ひろ君の言葉にうなずく。


さっき私は、ホットドックとおにぎりをひとつ食べた。


その上ソフトクリームにまで手をつけたんだから、いつもの倍は食べてることになる。