「春菜、海どうだった?」


「気持ちよかった」


軽く体を拭いて、ひろ君の横に座る。


さっきと同じようにパーカーをかけてくれた。


「拓ちゃん、お腹空いた」


「ほんとお前」


「はいはい。色気より食い気で悪かったですね」


頬を膨らます沙希ちゃんを、拓海さんが悪い悪いと言いながらなだめてる。


「春菜は、お腹空いた?」


「うーん。少しだけ」


「そう。じゃあ、なんか食べに行く?」


ひろ君がみんなの顔を見る。


「そうだな。沙希、行こう」


拓海さんがうなずき、沙希ちゃんの手をとって立ち上がる。


その後に続いて、私とひろ君も立ち上がった。