「かわいいよ。だって、学校にいる数少ない男子が、春菜見るたびに振り返るもん」


「絶対ない!」


「コラ!動かない」


プルプルと首を横に振ったら、沙希ちゃんに怒られた。


「ほら、出来た」


「わーありがと」


髪型を変えると、ハッピーな気分になる。


「どうですか?弘樹さん」


沙希ちゃんに背中を押され、ひっつくくらいまでひろ君の隣に来てしまった。


「似合ってるよ」


似合うと言われて、ちょっぴり恥ずかしい。


「春菜~海入ろ!」


「あっうん」


沙希ちゃんにそう言われて、思わずひろ君を見る。


「いい?ひろ君」