沙希ちゃんたちも私とひろ君と同じように、元は幼なじみだった。


沙希ちゃんいわく、毎日好き好き言ってたら、しょうがないなって言って拓海さんは付き合ってくれたらしい。


でもしょうがないと言いながらも、拓海さんは沙希ちゃんのことをものすごく大切にしてる。


「ねっ?春菜も弘樹さん誘ってさ」


4人でデートをしたことは、今まで何回かある。


沙希ちゃんと拓海さんのラブラブっぷりは、そのたびに何度か見てきた。


「でも、ひろ君忙しいもん」


「そりゃ、拓ちゃんも忙しいけど」


ひろ君と拓海さんは、同い年。


なんか似たような境遇で、初めて顔を合わせたときはみんなですごく驚いたっけ。


「でもさ、まだ先の話しだし、今からお願いすれば」


沙希ちゃんがジッと私を見つめてくる。


「いこーよ春菜。働いたら遊べる時間なんてなくなっちゃうんだから」


「そう・・・だけど」


「ねっ、春菜」