春菜がいつも使うカップに牛乳を注ぐ。


そこにチョコを2欠片入れて、レンジで温めた。


スプーンでかき混ぜて、春菜のところに戻る。


「春菜」


カップをベッド近くのサイドテーブルに置き、そっと春菜を抱き起こす。


「一人で起きてられる?」


「うん」


体から手を離し、春菜の肩にカーディガンをかけてやる。


「熱いから気をつけて」


持ってきたカップを春菜に持たせ、ベッドに少しだけ座り春菜の体を支えた。


「これ、ホットチョコ?」


「そう。飲める?」


「うん」


小さくうなずいた春菜は、ゆっくりとカップに口をつけた。


「おいしい」