それからノートパソコンを出し、リビングで仕事を始めた。


本当なら家に仕事は持ち込みたくないんだけど、月曜日までに資料を作らないといけなくてしょうがなくパソコンを動かす。


「はあ」


途中で台所に行き、コーヒーを入れてまたパソコンの前に座った。


「あっ」


ふと窓の外を見れば、ちらちらと雪が舞っている。


雪が降るなんて久しぶりだ。


あまり積らないといい、と思いながら仕事を再開した。


それから気がついたときには、もうお昼になっていた。


「春菜に何か食べさせないと」


集中していたせいか、やらなくてはいけない仕事は終わらせることが出来た。


春樹が帰ってくるまでは、ずっと春菜についててやれる。


寝室に行って春菜の様子を見ると、まだ眠っていた。


「熱下がんないな」


相変わらず熱い額に、自然とため息が落ちた。