春菜を起こさないように、洗濯や掃除をする。


「まあ、こんなもんか」


掃除をし終わり、春菜の様子を見に行く。


「もう一度病院行った方がいいかな」


でも今日は日曜日で、怜香先生は病院にいない。


苦しそうに寝返りを打つ春菜。


洗面所に向かいタオルを持ってきて、春菜の額に浮かんだ汗を拭いた。


「ごめん、春菜。起こした?」


「ううん」


タオルのせいか、眠っていた春菜の目がゆっくりと開いた。


「今日、外寒そうだね」


春菜の顔が、窓の方を見る。


「ああ。もしかしたら、雪が降るかもしれないって」


「はる君、寒くないかな?」


「いっぱい厚着させていったから大丈夫だよ」