春菜が眠り続けて、1週間がたった。


「春樹、お母さんだぞ」


春菜の隣に、春樹を寝かせてやった。


春樹の手が春菜の頬に当たる。


「コラ。お母さん痛いだろ?」


「ふぇ~」


そっと手をどけてやると、春樹がぐずる。


「春樹」


抱き上げると余計に泣き出す春樹。


「お母さんの隣がいいか?」


また春菜の隣に寝かせてやると、すぐに泣き止んだ。


「やっぱり、お母さんの隣がいいか」


きっと落ち着くんだろうな。


「春菜、俺も春樹もここにいるからな」


だから、そろそろ目を覚まさないか?