やっぱり私はいつまでも、親やひろ君に心配かけちゃうんだね。


「ごちそうさま」


なんとなくまだ本調子じゃなくて、出された夕ご飯も半分しか食べれなかった。


「春菜、もう少し食べないと」


「ごめんなさい」


食べたくないと、小さく首を横に振る。


「また熱でも出てきたのかしら?」


お母さんの手が伸びてきて、私のおでこに触れた。


「熱はないみたいね」


ホッと息を吐いて、お母さんは手を引く。


「春菜、何か食べたい物ある?お母さん、何か作ってあげようか?」


「ううん。大丈夫」


「そう?」


「お風呂入ってくるね」


心配そうな顔をするお母さんにそう言い、席を立った。