運ばれてきたおにぎりを食べていると、怜香先生が病室に来てくれた。


「あら、お昼中だった?」


「うん。少しだけ」


「診察してもいいかな?」


「うん」


怜香先生に体調を診てもらう。


「うん。これなら自然分娩大丈夫かな」


怜香先生が笑顔になる。


「元気な赤ちゃん生んでね。何かあったら私もすぐ来るから」


「うん。頑張るね」


ポンポンと私の頭をなでて、怜香先生は病室を出て行った。


それからは、どんどんお腹の痛みが酷くなっていった。


看護師さんがひろ君に連絡してくれて、もう少しで来てくれるって言ってた。


「痛いっ」


一人で痛みに耐える。