「春菜、大丈夫か?」


「うん」


それから時間はたち予定日を控えたある日、夜からお腹に少し違和感を感じていて、朝起きたらそれは痛みに変わっていた。


「病院、連絡してくるな」


「でも、ひろ君仕事・・・」


「いいから」


そういうとひろ君は寝室を出て行った。


「痛っ」


規則的に襲ってくる痛みに、顔をしかめる。


「春菜、病院行こう」


ケータイを切りながら戻ってきたひろ君が、私に向かってそう言う。


「起きられる?」


「うん」


ひろ君に支えてもらいながら起き上がる。


病院に行く支度をして、ひろ君が運転する車に乗り込んだ。