幼なじみ~初恋~番外編

「病院に電話してくるから、少し眠って」


「うん」


それから私が眠るまで、ひろ君はずっと頭をなでてくれてた。


ごめんね赤ちゃん、苦しいよね。


弱いお母さんでごめんね。


次に目が覚めたのは、病院のベッドの上だった。


「気がついた?」


「ひろ君・・・」


右腕に違和感を覚えて見ると、点滴の針が刺さっていた。


「赤ちゃんは?」


「ん、大丈夫。すっごく強い子みたいだ」


そう言ってひろ君が私のお腹を触り、私に向かって微笑んだ。


「よかった」


「うん。もう少し眠って」


また頭をなでられて、私は深い眠りに落ちていった。