幼なじみ~初恋~番外編

「はぁはぁ・・・」


苦しいよ、誰か助けて。


「春菜、大丈夫か?」


「ひ・・・くん」


名前を呼ばれてゆっくり目を開けると、ひろ君が心配そうな顔をして私を覗きこんでいた。


「帰って来たの?」


「うん。遅くなってごめんな」


よく見ると、コートを着たままのひろ君。


寝室に来て一番に、私の様子を見てくれたんだ。


「すごい汗だな。着替え持ってくるから待ってて」


「うん」


ひろ君がコートとスーツを脱いで、寝室を出て行く。


それからしばらくすると、洗面器とタオル、それから私のパジャマを持ってベッドサイドに座った。


「ちょっと寒いかもしれないけど、我慢して」


「うん」