幼なじみ~初恋~番外編

「8度2分」


昼間より上がってる熱に、ため息を吐く。


「何か食べて、薬飲まないと」


重い体を起こして、冷蔵庫を開ける。


ひろ君が用意してくれてあったゼリーを出して、リビングのソファーに座って少しだけ食べた。


「けほっ」


貰った薬を飲んで、ホッと息を吐いた。


ゾクゾクっと寒気がする。


「やだな。まだ熱上がるのかな」


赤ちゃん、大丈夫かな?


「お母さんちょっと辛いけど、あなたは大丈夫?」


早く熱下げないと、赤ちゃんも苦しいよね。


もう一度眠ろうと思い、ベッドに潜り込む。


「ひろ君、早く帰って来て」


一人では心細くてひろ君の名前を呼び、眠りについた。