「春菜、体調悪くない?」


「うん、大丈夫だよ。今日一日、沙希ちゃんが全部やってくれたの」


「そっか。あとでちゃんとお礼しないとな」


「うん」


それから7時過ぎに拓海さんが来て、みんなで夕ご飯を食べ始めた。


「おいしい~」


沙希ちゃんが作ってくれたのは、揚げ出し豆腐のあんかけとにんじんと大根のサッパリサラダ、あとロールキャベツ。


「春菜ちゃん、食欲戻ったみたいでよかったな」


拓海さんが私に笑いかける。


「はい。沙希ちゃんの料理おいしくて」


「もー春菜ってば、そんなお世辞言っても何も出て来ないよ」


「お世辞じゃないもん。ねえ、ひろ君」


「ああ。すごくおいしい」


お昼より食欲が出て、たくさん食べることが出来た。


みんなで食べてるってのもあるのかな。