それから手際よく、沙希ちゃんはオムライスと野菜スープを作ってくれた。


私も手伝おうとキッチンに入ったけど、座ってなさいと沙希ちゃんに怒られちゃった。


ほんと沙希ちゃんってお姉ちゃんみたい。


「ほら、食べて」


「いただきます」


熱々のチキンライスに薄焼き卵が綺麗にまかれたオムライス、野菜がいっぱい入ったコンソメ味のスープ。


私のために少し小さく作ってくれたものを、全部食べることが出来た。


「ごちそうさま。おいしかった」


「よかった。じゃあ、洗っちゃうね」


「いいよ。私がやるから」


「何言ってるの。春菜は今日は、私のお世話されてるの~」


そう言って沙希ちゃんが、私のお皿を洗い場に持っていく。


それからシャカシャカ音を立てて、お皿を洗い始めた。


「はーい、どうぞ」


「ありがとう」