「多分間違いないと思う。私は産婦人科専門じゃないけど、尿検査の結果から、春菜ちゃん妊娠してると思う」


「妊娠・・・」


そっと自分のお腹に手を置く。


ここに、赤ちゃんいるんだ。


嬉しくて、顔中に笑顔が広がっていく。


「ひろ君と、私の赤ちゃん」


「春菜ちゃん」


怜香先生に名前を呼ばれて、お腹から顔を上げる。


「これから産婦人科に行って、ちゃんと診てもらって」


「はい」


「春菜ちゃん、赤ちゃん生みたいわよね?」


「無理って言われても、私生むよ」


「そうよね」


困ったように笑う怜香先生。


「検査結果、産婦人科に回しておくから、とりあえず行ってきなさい」