幼なじみ~初恋~番外編

この病院で一番長く働いてる看護師の三浦さんに、心配そうに顔を覗かれる。


「無理しないでね。今患者さんいないし、休んでくれてもいいし」


「ありがとうございます」


でも半日で終わる私が、休んでるわけにはいかない。


そう思って笑顔を返すと、患者さんが入ってきた。


「お願いします」


「はい。熱測ってお待ちください」


診察券を見て、カルテを探す。


名字が「あ」から始まるものだったので、カルテは上の方にある。


背伸びをして取ろうとすると、一瞬目眩を感じた。


「なに?」


最近体調よかったのに、疲れてるのかな?


「大石さん、カルテあった?」


「あっはい」


まだ少し目眩を感じながらも、もう一度背伸びをしてカルテを取った。