幼なじみ~初恋~番外編

「春菜ちゃん、体大丈夫?」


「はい。大丈夫です」


仕事を始めて3週間、美雪先生も同じ看護師の人たちも、毎日私の体のことを気づかってくれる。


すごく意心地のいい場所。


「じゃあ、注射の用意してくれる?」


「はい」


美雪先生に言われて、予防注射の準備をする。


「先生、出来ました」


「ありがとう」


「ごめんね、袖捲るね」


お母さんの膝の上に乗った男の子に声をかける。


あーあ、目にいっぱい涙溜めてる。


「大丈夫。痛くないから」


「ほんと?」


「うん。すぐ終わっちゃうからね」