「すみません、お先に失礼します」


「はーい。ご苦労さま」


私の仕事は午後1時で終わり。


他の人がお昼休憩に入るのと同時に、私は帰る。


患者さんの症状を聞いて美雪先生の手伝いをするのが仕事。


相手は子供だから、お母さんたちに話を聞くことが多いんだけどね。


バスに乗って家に帰る。


「あっ、ここどうぞ」


「すみません」


途中で乗ってきた子供を抱いたお母さんに席を譲って、バスを下りた。


「ただいま」


誰もいない部屋に、私の声だけが通る。


軽くお昼ご飯を食べて、部屋の掃除をした。


時計を見ると、3時半。


少し休んで、夕ご飯を作ることにした。