「うん。仕事楽しみだな」


また働けることがすごく楽しみで、仕事までの1週間はあっという間に過ぎた。


「今日からお世話になります、大石春菜です。よろしくお願いします」


また言い慣れない名字で、自己紹介をする。


「というわけで、この前みんなに紹介した春菜ちゃん」


美雪先生がポンと私の肩に手を置く。


「春菜ちゃんのことはこの前話したよね。仕事はしっかりしてもらうけど、体調悪そうだったらみんなフォローしてあげてね」


「はい」


この前面接に来たとき、ここの看護師さんと軽く顔合わせをした。


それから美雪先生が、私のこと話してくれたみたい。


なんかすごく甘えた環境にいるような気がするから、その分一生懸命働くつもり。


「じゃあ、慣れないこともあると思うけど、頑張ってね」


「はい!」


大学病院とは全く違う雰囲気の個人病院。


どっちかというとのんびりしてて、私にはこっちが合ってるみたい。