「春菜、嬉しそうだな」


「うん。久しぶりに働けるもん」


「あんまり無理するなよ」


「はーい」


それから1週間、怜香先生の紹介の病院へ面接を受けに行ってきた。


「春菜、病院どうだった?」


仕事から帰ってきたひろ君に、早速病院のことを話す。


「温かい雰囲気だったよ。怜香先生と同じ年の女医さんで、美雪先生って言うの」


こじんまりとした病院で、お医者さんも美雪先生一人。


看護師さんは、3人いた。


「1週間後から来てって」


「そっか」


「怜香から話は聞いてるから、倒れても安心してって」


「なんか、サッパリしてそうな人だな」


そう言ってひろ君が、クスッと笑う。