「うん。やってみたいな」


「そっか。怜香先生がいいって言ってるなら、俺はいいよ」


「ほんと?」


ひろ君に背中を押されて、寝室を出る。


「ただし、無理しない程度にね。少しでも具合が悪くなったら、怜香先生のところに行くこと」


「うん!あっ、ご飯の用意するね」


ひろ君がテーブルについて新聞を広げてる間に、夕ご飯の支度をする。


ひろ君って、朝も新聞読むけど、夜も読むんだよね。


朝は時間があまりないから一面だけで、夜は隅々までしっかり目を通す。


ニュースもよく見るし、勉強家なんだよね。


「出来たよ」


「ありがとう」


ひろ君の前に、パスタとスープを置く。


「いただきます」


声を合わせて、食べ始める。