その言葉を聞いて、ホッと胸をなで下ろす。


「そうだ、春菜ちゃん」


「はい?」


「最近調子もいいし、少しだけ仕事してみない?」


「仕事?」


怜香先生が私と向き合う。


「私の友達がやってる小児科の個人病院なんだけどね、最近看護師が一人辞めて困ってるんだって。週3回の1日4時間。午前中だけなんだけどね」


「やってみたいけど・・・」


でも、私が行ってまた迷惑かけたらって思うと。


「前に春菜ちゃんに病院紹介してあげるって言ったでしょ」


「はい」


「そこの病院なのよ。前に春菜ちゃんのこと話したとき、春菜ちゃんでも大丈夫って言ってくれてたのよ。だからもし働きたいなら、私から言うから」


「うん。ひろ君に相談してからでいい?今日ひろ君帰ってきたら、話してみる」


「分かった。じゃあ、私の携帯に連絡してくれる?」


「はーい」