「ううん。ご飯食べる」


「そっか。おいで」


手を引かれてソファーから立ち上がり、席につく。


テーブルには、ポカポカのオムライスと野菜スープが置かれていた。


「おいしそう」


「食べて」


「うん。いただきます」


温かい料理に、ひろ君の笑顔。


心と体が、ポカポカと温かくなっていく。


「おいしい」


「そっか。よかった」


ゆっくりと時間をかけてだけど、全部食べ終えた。


「ごちそうさまでした」


「お粗末さま」


ひろ君が食器を洗ってくれてる間、私はまたソファーの上でボーっとした時間を過ごした。