「春菜、何食べたい?」


「オムライスと野菜スープがいい」


「うん。あと、なにか甘いもの買って帰ろうか」


「うん」


買い物をして、家に帰る。


「春菜、座ってていいよ。俺がやるから」


「うん。ありがとう」


今日は、ひろ君の言葉に甘えよう。


なんか、何もやる気が起きない。


ゴロっとソファーに横になる。


テレビもついてない静かな部屋に、トントンと包丁の音だけが響く。


その音を聞きながら、いつの間にか眠りに落ちていった。


「・・・菜、春菜」


体を揺すられて、ゆっくりと目を開ける。


「ご飯出来たけど、ベッド行って寝るか?」