「春菜、それでいいの?」


「うん。もう決めたから。沙希ちゃんも、ごめんね。いっぱい迷惑かけて」


仕事終わりに、沙希ちゃんに仕事を辞めることを話した。


「そんなことないよ。あと少し、一緒に仕事頑張ろうね」


「うん」


仕事を辞めると決めてからの2週間は、ほんとにあっという間だった。


あと2週間で子供たちに何をしてあげられるだろう。


そんなこと考えてたら、2週間はすぐだった。


「お疲れ様」


「はい。ありがとうございます」


仕事終わり、先輩に花束を貰った。


これで、ほんとに最後なんだな。


荷物を置いてたロッカーも片付けて、病院を出た。


「春菜、お疲れ様」


「ひろ君・・・」