その日は、先輩二人と夜勤だった。


「ちょっと来てくれる?」


「あっ、はい」


ちょうど先輩たちと見回りを終えてナースステーションに戻ったとき、急に主任に呼ばれて別の部屋に入った。


「座ってくれる?」


「はい」


主任が先に椅子に座り、私も続けて座る。


「高木さんの勤務状況について、ずっと話さなきゃって思ってたんだけどね」


「はい」


いつもは優しい笑みを浮かべてる主任だけど、今は厳しい顔をしていて、何を言われるんだろうと心臓がドキンと鳴った。


「少し休みが多いかなって」


「すみません」


「あなたが休むときはみんなでフォローしてたけど、それもそろそろ限界なのよ。仕事を休むって、みんなに迷惑がかかるの。学校に通ってたときみたいに、自分一人が困るだけじゃないのよ」


「はい。すみません」


やっぱり私、すごく迷惑かけてたんだね。