「春菜が俺の傍にいてくれるだけで、俺の支えになってるよ」


「ひろ君は優し過ぎるよ」


「そうかな?春菜のことになると、どうしても甘くなっちゃうみたいだ」


そう言ってひろ君はニッコリ笑うと、私の頭をなでた。


「スポエネ飲める?脱水症状になったら大変だから」


「うん」


口元の当てられたストローでスポエネを吸って、コクコクと2口飲む。


「もういい?」


「うん」


コップを置いたひろ君の手が、私のおでこに触れる。


「まだ熱高いな。ゆっくり眠って」


「うん。ありがとう、ひろ君」


それから数日後、体調も戻りやっと仕事に復帰することが出来た。


「高木さん」


「はい」