幼なじみ~初恋~番外編

「春菜、いいから出ておいで」


ひろ君に布団をめくられた。


「泣かなくていいから」


ひろ君が私の頭をなでる。


「だって私、ひろ君に迷惑しかかけてない」


「そんなこと・・・」


「あるの。ひろ君は私のこと支えてくれる。でも私は、ひろ君に何もしてあげれてない」


一緒に住むようになって、何回熱出した?


何回看病してもらった?


こうやってひろ君の休みを、何回潰した?


「私」


「ん?」


「支えられるだけじゃなくて、ひろ君のこと支えられるようになりたかったの」


でも、ダメだね。


どんなに頑張っても、今の私には無理みたい。