幼なじみ~初恋~番外編

ひろ君が窓を開けて、空気の入れ替えをする。


そのまま洗面器を持って、寝室を出て行った。


「もうイヤ」


ポロポロ流れる涙が、氷枕を巻いたバスタオルを濡らす。


私、ひろ君に何してもらってるんだろう?


看病だけならまだしも、吐いたものまで片付けてもらうなんて。


何回謝ればいい?


ごめんなさいって、何回言っても足りないよ。


泣いてるところを見られたくなくて、布団を頭から被る。


「春菜、大丈夫か?」


ポンと、布団の上からひろ君の手が置かれた。


「ごめんなさい」


「大丈夫だから。ちょっと出てきて水分取ろう」


「ごめんなさい」


もう、こんな自分ヤダよ。