最近沙希ちゃんと拓海さんは、一緒に暮らし始めた。


結婚を前提にってことで、親の許しを得たんだって。


「じゃあ、帰りに買い物して帰ろう。今日は腕ふるっちゃうよ」


「わーい。沙希ちゃんの手料理だ」


沙希ちゃんはほんとにいい子。


こうやって私のこと、明るい気持ちにさせてくれる。


「春菜、お疲れ」


「あっ、お疲れ」


その日も何とか仕事を終え、着替えを始める。


「春菜、疲れた?なんか顔色悪い」


「うん、ちょっとだけ。でも大丈夫だよ」


「そっか。じゃあ、行こう」


「うん!」


沙希ちゃんの運転する車に乗って、スーパーに向かう。


「あっ、弘樹さん来てくれるって?」