「春菜、おはよう」


「おはよう、沙希ちゃん」


沙希ちゃんと一緒に更衣室に向かう。


「大丈夫?春菜」


「うん」


更衣室から聞こえた私のこと。


それを聞いてしまってから、先輩たちと顔を合わせずらくなってしまった。


でもそんなこと言ってたら仕事にならないから、笑顔で接する。


怖いね。


お互い笑顔なのに、心では別のことを思ってるなんて。


そんな私に、沙希ちゃんは毎日笑顔で接してくれる。


それが、何より嬉しい。


「春菜、今日家に遊びに来ない?」


「あっ、新居?」


「うん!」