「ひろ君」


「ん?」


「今日、帰っちゃう?」


「一緒にいるよ。ベッド入ってもいいか?」


こくんと春菜がうなずく。


ベッドに入ると、春菜が俺にすり寄ってくる。


「早く元気になろうな、春菜」


「うん」


春菜には、少し休息が必要なのかもしれない。


でもそれを決めるのは春菜だから、俺は見守るしかない。


「ひろ君」


「ん?」


「一緒にいてくれてありがとう」


「うん」


ずっと一緒にいる、そんな思いを込めて春菜の額にキスを落とした。