起き上がってひろ君に抱きつく。


「ひろ君」


「ん?」


「私のこと嫌いにならないで」


「春菜・・・」


ひろ君がギュッと私を抱きしめ返す。


「もう熱出さないから。ひろ君に迷惑かけないから」


お願い、私のこと嫌いにならないで。


ひろ君にまで嫌われたら、私どうしたらいいか分からないよ。


「大丈夫、春菜。俺は絶対、春菜のこと嫌いにならないから」


「ほんと?」


「ああ」


「よかった」


「もうおやすみ。早く熱下げような」


「うん」