結局、１週間入院してやっと仕事に復帰出来た。


「春菜、大丈夫？」


「うん、ごめんね心配かけて」


仕事に復帰した私に、沙希ちゃんが一番に声をかけてくれる。


沙希ちゃんをはじめ、私の抜けた間を誰かしらが交代で入ってくれた。


夜勤が終わって、軽く仮眠を取ってそのまま日勤に入ってくれた人もいたみたいで、本当に申し訳ない。


先輩方に一人一人謝って、そのたびに先輩方は笑顔で大丈夫って言ってくれた。


だから、その日からまた一生懸命仕事をこなした。


でもやっぱり私の体は言うことを聞いてくれなくて、仕事を休みがちになっていく。


働きたいけど、働けない。


でも、仕事は辞めたくない。


仕事が好きだから。


そう思って休みがちになっても仕事は続けてたけど、それは私のワガママだったのかもしれない。


また熱が出て３日休んだ次の日、朝更衣室のドアを開けようとしたら、先輩方の話声が聞こえてきた。


ヒソヒソと話すような声ではなく、外まで聞こえるような大きな声。