「はぁはぁ・・・」


苦しいよ。


助けて、ひろ君。


「春菜、大丈夫だからな」


遠くでひろ君の声が聞こえて、ふわっと体が浮いた。


「んっ・・・」


あれ?ここどこだろう?


「春菜、気がついた?」


「ひろ君?」


「ここ、病院。分かる?」


言われて周りを見回すと、ここが病院だということに気がついた。


「気分どう?」


「少し楽になったよ」


「そっか、よかった」


ひろ君がホッと息を吐く。