「春菜。寄りかかっていいから歩ける?」


「うん」


「内科に連れて行ってあげて。ナースステーションには、僕から言っておくから」


「はい」


沙希ちゃんに支えられて、私は怜香先生のところに向かった。


「春菜ちゃん、点滴するからね」


「うん」


沙希ちゃんが話をしてくれて、私はすぐに怜香先生に診てもらうことが出来た。


「春菜、私行くね」


「うん。ありがとう」


私の様子をしばらく見ていた沙希ちゃんは、そう言って小児科に戻って行った。


「もう、無理しちゃダメって言ったじゃない」


「ごめんなさい」


「今日は仕事に戻っちゃダメだからね。ここでゆっくりしてること」


「はい」