「眠るまで傍にいるよ」


「うん」


ゆっくりとゆっくりと頭をなでられる。


それが気持ちよくて、いつの間にか眠りの世界に落ちていった。


次の日起きると、ひろ君はもう家にいなかった。


代わりに、ベッドの上に手紙。


「春菜へ。よく眠ってるみたいだから、起こさずに行くな。体調悪かったら、ゆっくり休んで。あと、冷蔵庫にコンビニのおにぎりとかあるから食べてな。ほんとは何か作って行こうと思ったんだけど、時間がなくて。ごめんな」


ゆっくり起き上がって、冷蔵庫に向かう。


ドアを開けると、コンビニの袋のおにぎりやゼリーなど、いろいろなものが入っていた。


「ありがとう、ひろ君」


仕事に行く前に、買ってきてくれたんだよね。


「はぁ」


相変わらず、体が重い。


今日は休みだから、洗濯して掃除して、いろいろやらないといけないことあるのに。


体が言うことを聞いてくれなくて、私はまたベッドに横になった。