それからどのくらいたったか分からないけど、おでこに触れる手で目を覚ました。


「ごめん。起こしたな」


「ううん」


「熱、測ろうか。少し熱い」


「うん」


ひろ君に渡された体温計で、熱を測る。


そういえば、疲れとは違うダルさが体を襲ってる。


熱あるのかも。


そう思ったとき、体温計が鳴った。


「見せて」


「ん」


ひろ君に差し出す。


「7度5分か」


ベッドの近くに置いてある時計を見ると、8時を指してた。


私、2時間近く眠ってたんだ。