6月29日。 今日は陽琉の誕生日の前日。 いまだにプレゼントを決めていない私は、相当焦っていた。 「どうしよう…何あげたら喜ぶんだろう」 はぁとため息をついて読んでた雑誌を閉じる。 よし、もうこうなったら聞こう!! そう決心をして、陽琉の部屋に向かった。 「陽琉ー」 「ん?」 ベッドで漫画を読んでいた陽琉が振り向く。 「あのさ…今欲しいものってある?」 「欲しいもの……?」 「うん」